水面清掃船と集塵方式
水面清掃船は集塵作業船、集塵船、清掃船などいろいろな名前で呼ばれていますが、
いずれもダムや河川及び港湾などの水面に浮遊する塵芥や岸辺に漂着した塵芥を回収する作業船です。
ここでは水面清掃船を用いた集塵方式についてご紹介させていただきます。
水面清掃船の仕様を検討する前に、塵芥の種類や量、塵芥を陸揚する場所と方法、集塵を行う水域の作業環境等の調査を行い、どのような「集塵方式」にするかを決めます。
水面清掃船を用いた「集塵方式」には大きく分類して「曳航方式」と「集塵カゴ収納方式」があります。
曳航方式
浮遊塵芥を簡易網場等でループ状に包囲し、岸辺や進入路などの陸揚げ場所まで曳航する方法です。
塵芥の陸揚は陸上の油圧ショベルなどで行ないます。
台風や大雨、雪融け時期等で一時的に大量の塵芥が発生した場合や、流木など船の集塵カゴに回収が難しい大型塵芥の集塵に適した方法です。
集塵カゴ収納方式
清掃船に装備された集塵装置により、双胴間に設けた集塵カゴ〈集塵コンテナ)に塵芥を回収し、そのまま船で岸辺や進入路などの陸揚げ場所まで運搬します。塵芥の陸揚げはクレーンで集塵カゴを吊上げておこないます。
岸辺や法面上の塵芥の集塵や、通常期の日々の塵芥回収に適します。
もちちろん性能が優れた水面清掃船を用いれば大量の塵芥に対しても有効です。
塵芥取り出し
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